「十三人の刺客」感想 [オススメ度 星5つ]
映画「十三人の刺客」を観てまいりました♪
役所広司さん主演の時代劇です。
「13人の刺客」ではありません、時代劇ですから「十三人の刺客」がやはりしっくりきます。
ってスミマセン。いきなり細かくて…(笑)。
観る前から噂は耳に入ってきてたのですが、
暴虐の限りをつくす松平斉韶(なりつぐ)を演じた稲垣吾郎さんの悪役ぶりが、
最初から最後までもう凄すぎるんです!
本当に悪人なんですよ!(笑)
乱暴な言葉ですが、
こいつは絶対一度殺してやらなきゃわからない!
って思えるくらい見事な悪役ぶり!
こんな悪だからこそ、それを討つべく集まった刺客13人に感情移入出来るのです。
この「十三人の刺客」、PG-12指定ということで、
結構血が飛び散ったりむごいシーンが多数出てくるんですが、
これはそういう時代なんだ、仕方がない時代だったんだ、っていう説得力が随所に見られるので、意外と目を覆うことなく見られました。
あえて侍としての忠義を通さなくてはいけないやるせなさなんかが描かれてて、
むごいシーンがむごいだけじゃなくてホント悲しいんですよ…。
ま、簡単に言うと、趣味の悪いむごさじゃないんです…。
説得力とかメッセージが真剣に伝わってくるんです。
冒頭に出てくる
「これは広島、長崎に原爆が落とされる100年前の出来事です」
という説明がとても印象的です。
本当にそんなちょっと前の時代に、まだこんなひどいことが行われていたのか…、と映画を見ながら何度も何度も考えさせられるのです。
もうこういう尖った感じのセンスが、三池崇史監督らしさなのかもしれませんよね。
クライマックスの宿場襲撃シーンは息を呑みます!
もう目が離せません!
前半の刺客が集まってくるシーンを見てなくて、この襲撃シーンだけ見てもホント見応え抜群です!
迫力!スピード感!センスが光ってますよ!三池崇史監督!
役者さんたちもいい顔ぶれです♪
「GANTZ」公開を控えている山田孝之さん、こちらでもいい役をこなしてますね~!
「GANTZ」の予告編を観た時にも感じましたが、なんかこう凄みが増してる感じです。
わりと優しい顔つきをしてるわりには、役によって凄みがでるんですから凄いですね!
山田孝之さんのファンは是非観るべきですね♪
って、私に言われるまでもなくもう観てるでしょうけど…(笑)。
あ…、恐喝未遂容疑で逮捕された山田孝之は同姓同名の別人ですのでご安心を…(笑)
凄みといえば、松方弘樹さん!
もうさすが松方さんですよ。
襲撃のシーンの殺陣ひとつひとつがもうキマッちゃっててキマッちゃってて♪(笑)
もう自分が出てるシーンは完全に主役の顔になってます(笑)。
かっこよかったー♪
それから伊勢谷友介さん!
この伊勢谷さん演じる木賀小弥太がまた魅力的!
もう野生人間(笑)。
これに絡む岸部一徳さんも大変大変(笑)。…見た人はわかる…(笑)。
この山の民・木賀小弥太だけで一本映画が作れそうなほど魅力的なキャラクターでした♪
もちろん役所広司さんも素敵でした♪
とにかく他にも書きたいことがいっぱいあるくらい大満足の映画でしたが、とりあえずはこの辺にしておきます。
そうそう、予告編やCMに使われたというイーグルスの名曲「デスペラード」ですが、本編では使われてませんでしたね。
エンドロールでも流れませんでした。
私はてっきり流れるものだと思って、どんな感じで映像と絡むのか楽しみしてたんですが、
勘違いで終わってしまいました。ハハハハハ。
「十三人の刺客」
私の評価は、オススメ度 5点満点中、星5つです♪
★★★★★
PG-12指定なので、テレビでは放映されにくいかもしれないですよね…。
(でも「どろろ」はテレビ放映されましたっけね)
まだご覧になられてない方は、映画館、もしくはDVDで一度ご覧になることをオススメしま~す。
それから、
この「十三人の刺客」は、1963年の映画をリメイクした作品だそうですね。
私は古い方の作品は観てませんが、機会があれば是非みてみたいかな~と…。
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